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出雲南京

松平不昧公(1751~1818年)は、不昧流を起こした江戸時代の代表的茶人で、茶会席で大名にそばを出し、そばの地位に革命を起こしたことなどが知られる風流人で、松江にお茶と和菓子や出雲そばの文化を残したことで知られています。

Ocha

不昧公はまた、金魚を愛し品種改良のために藩士を他国に派遣したと伝えられています。下級武士に金魚の飼育を奨励し、他国へ移出し家計の一助にさせたそうです。
出雲南京は天然記念物にも指定されているランチュウの変種で不昧公が作り出した傑作です。

不昧(ふまいと読みます。「まずい」ではありません)は、松江藩第七代藩主の松平治郷(まつだいらはるさと)公の茶号で、潰れると言われていた松江藩の財政再建に成功した名君とされています。

不昧公が、本当の名君なのは蓄財が出来るまでになった後、そのほとんどを、お茶をはじめとする彼の道楽に使ってしまったことかもしれません。茶の湯に熱心になり過ぎ、家老らが諌めると「贅言(ムダゴト)」を著して反論、治国に通じることだと諭したといいます。蓄財は、幕府から警戒される時代でもあります。

庭を眺め、茶をすすり、そばを食して、後は何もしませんよと言う公は、出雲に多くの文化的な遺産を残しています。金を集めても採算無視の箱物しか残せぬ政治とはまさに対極にあると思えてきます。

松江が「国際文化観光都市」として賑わえるのも、真の治国を見据えた公の文化的道楽の遺産があるからでしょう。こうしてみると、公は本当の風流人であったと言えます。

不味公にゆかりのある茶道具

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